2013年4月16日火曜日

頚城酒造 八恵 九比岐

日本酒にはいろいろなタイプありますが、僕は香り高い日本酒が好きです。表現としてはメロンやリンゴなどの果物が熟れたような香りなどと表現される香り。
酵母が糖分を分解してアルコールを作るのと同じく、香り成分を作ります。いわば酵母の排泄物なんですが、その香り成分は果物のそれと同じだったりするのです。

この前大吟醸の入ったタンクの香りに触れたのですが、本当にメロンのそれと同じでした。うむ、発酵の不思議。
日本酒がそんな香りを発するようになったのは、実はここ最近で精米の技術や酵母の開発などにより非常に香り高いお酒が生まれています。お酒も日々、美しくありたい!もっときれいになりたい!と美を競っているのです。

そんな香り高いタイプのお酒としては「而今」というお酒が僕の頭にはぽっとでてきますが、これからはこのお酒もそのラインナップに入れようと思います。
非常に前置きが長くなりましたが、頸城(くびき)酒造の九比岐。


このお酒をたとえるなら、美しく芯の通った女性。


グラスに注ぎ、香りを嗅ぐと甘い甘い果物のような香りがします。口に注いでもとても柔らかく清らかで雑味の無い穏やかな味です。
でも引き際に少しの苦みを感じさせ、香りからは想像できない辛口な顔を見せます。


その様子は、まるで華やかで美しい女性。
でも芯は通っていて単に美しいだけではない、言うときはしっかり言える、そんなイメージです。
僕の中のイメージだと夏目雅子さん。
ふざけたことをしていると、頭に輪っかをつけられて締め付けられてしまいそう。

そんな、お酒でございます。




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